キャンプオンパレードのスタイルは、クラシック。
ラディゲという小説家が20世記前半のフランスにいました。すごく古典的な形式での恋愛小説を書いたのです。だけど、それが最も先鋭的だった。「最もクラシックなものほど、最もアバンギャルドである」と言ったの。
ラディゲが3本だけ作品を残して、余りにも若くして病で亡くなった衝撃で、ジャン・コクトーが麻薬に溺れてしまい、その治療の過程で書き上げたのが「恐るべき子供たち」です。あの美しい雪合戦のシーンから始まる作品。
今のキャンプシーンで、キャンプオンパレードのような考え方が支持を受けるか?明らかに外れているんでしょうね。
最新のテントの発表を見ても、何だか良く分からないのです。気持ちも盛り上がらない。
普通のヴィンテージテントを見ても、参考にならない。知っているものばかり。
それよりも、昔のローマの文献とか、中世の騎士物語の挿絵とかを見ている方が楽しい。
そうそう、ナルニア国物語の「カスピアン王子の角笛」の挿絵は、すっごく参考になります。
ダブルベルのテントと、ラウンドパヴィリオンを次に手掛けたい。
ダブルベルは、少人数用かなあ。ラウンドパヴィリオンは、アメリカにご夫婦だけでやっている尊敬に値する方がいます。
それって何?と思われるかもしれません。登場をお楽しみにお待ちください。
下の写真は、クリミア戦争の時の写真。写っているのは、一見、ティピーテントに見えますが、良く見ると、少し壁が立っています。そう、ベルテントの一番初期のモデルです。
クリミア戦争でイギリス軍が使っていたのです。1853年から1856年がクリミア戦争。日本だと明治維新の頃。こういった写真や文献を探して、刺激を受けるようにしているのです。
本当に良いと思うものだけを手作りで作り続けていきます。
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